5歳の長女に自信を持たせることができた教え方

自信を持たせる 教えるときに注意すること

スノーボードを始めたばかりの子供にとって、「自分で止まれる」というのは大きな自信になります。

その反面、立ったまま止まるというのは、1枚のボードに両足を固定されるスノーボードでは難しいんですね。

なので、ブレーキはできるのに、完全には止まれないということがよくあります。

実際、私の長女もそうでした。4歳でスノーボードデビューし、そのシーズンに、板の向きを変えてブレーキすることは出来るようになったんです。ですが、5歳になっても、完全に停止することはなかなか出来ませんでした。

そのためか、どうにも自信が持てないようで、なかなか補助から卒業できなかったんです。

今回は、そんな長女に自信を持たせ、一人で滑れるように出来た教え方をご紹介します。

横滑りも木の葉落としもほとんど出来ていた

私は、スノーボードインストラクターをしていた経験から、立ったままで停止するのが難しいことを知っていました。

ですから、ブレーキが出来るようになった段階で、止まる練習は切り上げて、横滑りと木の葉落としの練習をすることにしました。

それで、横滑りや木の葉落としは、一人で滑らせても問題ないくらい出来るようになったのです。

横滑りや木の葉落としが出来るようになると、子供でも初心者コースなら補助がなくても滑れます。なので、長女に「一人で滑ってみる?」と聞いてみました。ですが、その答えは「まだ怖い!」でした。

私は、横滑りや木の葉落としの練習を始めた頃、暴走しないように長女の腰にロープをつけて練習していたんです。自信が持てない長女は、このロープを外すことを怖がっていたのです。

「止まりかけたら座る」と教えることにした

なんとかして自信を持たせないとロープが外せないと考え、もう一度止まる練習をすることにしました。

一人で滑っても絶対に止まれるという自信を持てば、怖いという気持ちがなくなると考えたからです。

ただ、最初にも書きましたが、スノーボードで止まるというのは難しいのです。

これは実際に試してもらえると分かりやすいです。5メートルほど直滑降をしてから停止し、そのまま動かずに5秒間停止し続けて下さい。5秒間動かないのは、意外と難しいはずです。

私もインストラクターを始めた頃に、見本をうまく見せるためにこの練習をしましたが、意外と苦労しました。技術レベルとして1級を持っていても、苦労したんです。

なので、初心者の子供が立ったままで止まることをマスターするのは難しいです。

そこで、「ブレーキして止まりかけたら座ってみて」と教えることにしました。

突然補助なしで滑り始めた

その時は、リフトを降りたところが、止まる練習に最適な斜度の緩いバーンだったんです。そこで、「止まりかけたら座る」練習をしました。

長女は、ブレーキして止まりかけるところまでは毎回出来ていたので、座ることは簡単に出来ました。そこで、「怖いと思ったら、今みたいにブレーキしてから座ればいつでも止まれるから、ちょっとだけ1人で滑ってみようか」と言ってみたんです。

そうしたら、今まで補助なしには滑ろうとしなかった長女が、突然1人で滑り出したのです。

そのコースは、途中で初心者には急かなと思う場所もあるのですが、そこも躊躇することなく1人で滑っていきました。

結局、初心者コースを一度も補助することなく、横滑りや木の葉落としを使って滑り降りてしまったのです。

子供にとっては座って止まることも立って止まれることも違いはない

驚いた私は「どうして、1人で滑れるようになったの?」と聞いてみました。その答えは「怖くなかったから」でした。

私の考えが当たったらしく、ブレーキしてから座れば絶対に止まれるということが自信につながり、怖さがなくなったようです。

このことで、子供にとっては、自分の力で絶対に止まれるという事実が、とても重要だと気がつきました。

大人には、止まりそうになったら座るというのは、止まれることにはなりません。なので、そんなことが出来ても、何の価値も感じません。

ですが、子供にとっては、「立ったまま止まる」でも、「止まりかけたら座る」でも、どっちでも良いようです。子供にとっては、絶対に止まれるという事実が大事なんですね。

もし、子供が1人で滑れそうなのに、怖くて補助を卒業できなかったり、なかなか止まれなくて自信が持てないようなら、「止まりそうになったら座ってみて」と教えて下さい。

そうすることで、怖がらずに滑っていけるようになりますよ。

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