子供にスノーボードの転び方を教える時に一緒に教えて欲しいこと

転ぶときアイキャッチ 教えるときに注意すること

私は、子供にスノーボードの転び方を丁寧に教えても、あまり意味が無いと考えています。

というのは、予想していないときに転ぶことも多いので、転ぶ瞬間、教えられた通りに転ぶのは難しいからです。頭で分かっていても、なかなか実行できないんですね。

そのため、転び方を教えるときは、同時に次のことも教えて頂きたいと考えています。

  • 危ないと思ったらすぐに自分から転ぶこと
  • 転ぶことは恥ずかしくないこと
  • ヘルメットを被ること

このことのほうが、子供の怪我を防ぐという意味では大事になります。

ですから、まずは転び方の基本を教え、それと一緒にこの3つのことも教えて頂きたいのです。

転び方の基本を教える

転ぶときに教えられた通りに転べないとしても、怪我をしない転び方を教えて何度か転んでみたほうが、怪我の確率は少なくなります。

また、後述しますが、危ないと思ったら自分から転ぶようにすると、意図的に転ぶことになるので練習した通りに転びやすいです。

なので、まずは転び方の基本を教えましょう。

前に転ぶとき

体の前方に転ぶときは、手だけで支えようとすると危険です。

それと、高い位置から転ぶのは衝撃が大きくなるので危険です。

前に転ぶときは、低い姿勢になってから体全体で滑るようにして転ぶと怪我をしにくくなります。野球のヘッドスライディングのようなイメージですね。

子供と一緒に、低い姿勢になってから何度かヘッドスライディングをしてみましょう。

後ろに転ぶとき

体の後方に転ぶときも、手で支えたり高い位置から転んだりすると怪我をしやすいです。

低い姿勢になってから、お尻・背中の順で雪面につくようにして転びましょう。その時、頭を打たないようにアゴを引くようにして下さい。

柔道の受身のような転び方ですね。

こちらも子供と一緒に、低い姿勢になって受身を取ってみましょう。

以上が、転び方の基本になります。

危ないと思ったらすぐに転ぶように教える

転び方の基本を教えたら、次に「危ないと思ったらすぐに転ぶようにする」と教えましょう。

このことが大事な理由は、スピードが出ているときに転ぶのと、スピードがないときに転ぶのでは、スピードがない方が怪我をしにくいということです。

スノーボードは斜面を滑るので、危ないと思ってもブレーキするか転ばない限り、どんどんスピードが上がっていきます。

初心者の子供が危ないと感じるのは、ブレーキが出来ないときが多いです。その状態で転ばないでいると、どんどんスピードが乗っていくので、怪我のリスクが上がってしまうんですね。

なので、危ないと思ったらすぐに転んでしまったほうが、スピードが遅いので怪我をしにくくなります。

また、この場合自分から転ぶので、練習通りに転びやすいです。どうしようもなくなってから転ぶよりは、気持ちの面で余裕があるからです。

練習通りに転べれは、怪我のリスクは少ないです。

そのため、危ないと思ったらすぐに転ぶことが大事になります。

「危ないと思ったらすぐに転んでね」とあらかじめ子供に教えておき、あなたが見ていてブレーキが出来なそうだなと思ったら、「転んでー」と声をかけ、すぐに転ぶようにしましょう。

転ぶことは恥ずかしくないことを教える

次に、転ぶことは恥ずかしくないことだと教えましょう。

これがなぜ大事かといいますと、転んだら恥ずかしいという気持ちが強いと、転びそうになった時に手をついて立て直そうとしてしまうんですね。そうすると、ついた手を怪我してしまうことがあるんです。

転びそうになったら、恥ずかしがらずに素直に転んでしまったほうが、無理がないので安全なんですね。

もちろん、慣れてくると手のつき方も上手くなり、手をついて立て直しても怪我はしません。ですが、初心者の頃は手のつき方も慣れていないので危険なのです。

また、転ぶことを恥ずかしがっていると、どうしても転んだ時のアクションを小さくしようとしてしまいます。

たとえば、転んでお尻ですべる距離を短くしようとして、転んでいる最中に無理に止まろうとします。

他には、転んでいる時間を短くしようしとして、まだお尻や背中などで滑っている最中に、立ち上がろうとしたりします。

これって、怪我の原因になりがちなんですね。

スキー場では、余程の上級者コースでない限り、転んで止まれないということはありません。転んでしまったら、諦めて止まるまで転んでいたほうが安全です。

このような理由で、恥ずかしがらない方が安全に転べます。

ヘルメットを被る

スノーボードで一番危険な転び方が、フロントサイドの逆エッジです。

フロントサイドの逆エッジとは、つま先側のエッジに体重をかけているときに、かかと側のエッジが引っかかって転んでしまうことです。

この転び方は、予想していない時に足元をすくわれたような状態で転んでしまうので、受身が取りにくいです。また、斜面の谷側に背中から投げられたように転ぶので、後頭部を打ちやすく危険なんですね。

初心者の頃に、この転び方をして痛い経験をした方も多いはずです。

経験した方なら分かると思いますが、フロントサイドの逆エッジで転んだ場合、アゴを引いて頭を打たないようにするのが難しいのです。

谷側に投げ出されるように転ぶので、勢いがありすぎて、アゴを引く首の力だけでは耐え切れないんですね。

なので、フロントサイドの逆エッジに備えて転び方を練習するよりも、ヘルメットを被ったほうがずっと効果的です。

そのため、子供が、「暑いからイヤだ!」とか「重いからイヤだ!」と言っても、ヘルメットは怪我の防止のために大切なことを教えてあげて下さい。

以上が子供に転び方を教えるときに、一緒に教えて頂きたいことになります。

私は、子供にスノーボードで怪我をして欲しくないと思っています。

転び方を教える以上に大事なことになので、子供に転び方を教えるときは、怪我の防止のために是非このことを教えてあげて下さい。

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