私は、子供のスノーボードデビューに向けて、長女にはK2の GROM PACKAGE、長男にはBurtonのアフタースクールを買いました。
詳しくはこちらの記事に書いていますが、実際に2つのモデル使ってみて、その性能に違いを感じています。
BurtonアフタースクールとK2 GROM PACKAGEを比較して分かった違い
今回は、感じた違いから、どのような方がK2 GROM PACKAGEよりもBurtonアフタースクールを買ったほうが良いのかについて書いていきます。
早くターンを覚えさせたい方
子供に早くターンをさせたいと考えている方には、Burtonアフタースクールをオススメします。
というのは、このボードは本当に簡単に回るので、ターンがしやすいからです。
子供にターンを教えるとき、ほとんど平らと感じる超緩斜面のほうが、恐怖感なく練習できるので習得は早くなります。
ですが、実は、超緩斜面でボードの向きを変えるのって難しいんです。
「緩斜面なら簡単だよ!」と思われるかもしれませんが、試しに、歩くくらいのスピードしか出ない超緩斜面でターンをしてみて下さい。やってみると、ボードが引っ掛かって回しにくいと感じるははずです。
ところが、このような緩斜面でも、ノーズやテールが浮いていて、引っ掛かりの少ないこのボードを使うと、ボードを回しやすくなります。
なので、「子供に早くターンが出来るようになって欲しい!」と思っている方は、このボードを選ぶべきだと感じています。
身長100センチ以下でスノーボードをさせたい方
身長が100センチないお子さんにスノーボードをさせたいと考えている方も、Burtonアフタースクールのほうが良いです。
4歳以下でスノーボードを始める場合、子供の身長が100センチになっていないことがありますね。
この場合、ボードの長さが最短で90センチのK2 GROM PACKAGEだと長すぎます。
Burtonアフタースクールなら、80センチのボードも販売されているので、身長が100センチ以下の子供でも長すぎるということはありません。
デビューの年は、「直滑降だけしてスノーボードに慣れさせれば良い!止まったり横滑りをしたりするのは来シーズンだな!」と考えているのなら、ボードの長さは気になりませんから、K2という選択もアリだと思います。
ですが、そうでない場合は、Burtonアフタースクールのほうがオススメです。
センタリングをこまめに調整したい方
センタリングをこまめに調整したい方にも、Burtonアフタースクールのほうが良いと感じています。
なぜかというと、Burtonアフタースクールのビンディングは、ビンディングを外さなくてもセンタリングを調整出来るからです。これに対してK2 GROM PACKAGEですと、一度ビンディングをボードから外さないとセンタリングが調整できません。
小さな子供の場合、ボードの幅に対して、足のサイズが小さいことが多いです。特に、「身長が伸びるから少し長めのボードを買っておこう」とした場合、足のサイズに対して、ボードの幅が広くなってしまいます。
そうなると、ボードからつま先やかかとがはみ出さないので、エッジに体重を乗せにくくなるんです。
こんなとき、バックサイドの(かかと側のエッジを使う)横滑りをするなら、かかと側にブーツを寄せる。フロントサイドの(つま先側のエッジを使う)横滑りをするなら、つま先側にブーツを寄せるといった対応をしてあげると滑りやすくなります。
ここまでする方は少ないとは思いますが、Burtonアフタースクールのビンディングだと、簡単に調整することができます。
(センタリングの調整に関しては、K2子供用3点セットGROM PACKAGEのセンタリング調整方法の記事に詳しく書いています)
雪質の良いスキー場に行ける方
例えば、ニセコや白馬のような雪質の良いスキー場がメインの方も、Burtonアフタースクールが良いと思います。
というのは、雪質が良い場合には、このボードのエッジグリップが弱いという欠点を感じなくなるからです。
Burtonアフタースクールを実際に使ってみて、本当によく回るボードなのですが、その反作用としてエッジグリップが弱いと感じています。
子供用のボードには多いのですが、このボードも、エッジが引っ掛かりにくいように、エッジ付近を少し浮かせた設計になっているんです。それに加えて、回転しやすいように、ノーズやテールも浮いています。
このため、ブレーキの動きをしていても、アイスバーンではブレーキが弱く止まりにくいことがあるんです。
この欠点が、雪質が良い場合には、ブレーキが掛かりやすいので気にならなくなります。
ですので、雪質の良いスキー場に行ける方ならば、Burtonアフタースクールがオススメだと感じています。
逆に、K2 GROM PACKAGEをおすすめな方については、こちらの記事に書いています。