スノーボードを教えているのに子供が出来ないとき!原因を見極める方法

真似する アイキャッチ うまく出来ないとき

子供にスノーボードを教えているとき、「何で出来ないんだろう?」という場面に遭遇することがあります。

例えば、止まる練習をしているのに、子供が止まれるようにならない場合です。

このとき、インストラクターのように教えた経験が豊富であれば、過去の経験や知識からその原因を見極めることが可能です。

ですが、スノーボードを教えるのが自分の子供が初めての場合だと、そうはいきませんよね?

なので、止まり方を教えて、子供がその通りにやっても止まれないときには、「何で出来ないんだろう?」となってしまうことがあるんです。

今回は、こんな時に有効な、子供が出来ない原因を見極めるオススメの方法をご紹介します。

子供の動きを真似してみることで出来ない原因が分かる

私がご紹介したい、子供が出来ない原因を見極める方法は、子供の動きを真似してみるということです。

「え、そんなこと?」と思いますよね?

これが、意外と有効なんです。

その理由は、子供の動きを真似してみることで、何が自分の動きと違うかを気付きやすくなるからです。

以下に具体的な例を2つ挙げて説明していきます。

止まり方を教えているのに止まれないとき

では、ひとつ目の例として、止まり方を教えているのに止まれない場合で考えてみましょう。

子供に止まり方を教える場合、簡単に説明するために、「上半身をひねってボードを横に向ける」と教える方は多いです。

バックサイド(かかと側のエッジを使って)で止まる場合だと、「進行方向に体の正面を向けるようにすると、ボードが横を向いて止まれるよ」などと教えるんですね。

これで上手く出来ることが多いのですが、なかには体はひねってもボードが横を向かず、まっすぐ滑っていってしまう子供もいるんです。

こうなると、「どうして体をひねっているのに、ボードが横を向かないんだろう?」と困ってしまうんですね。

このとき、子供の動きを真似してみるんです。

子供と同じように、体をひねった状態で、ボードが横を向かないように滑ってみるんですね。そして、自分が止まるときの動きとは何が違うかを比べてみるのです。

そうすると、体をひねった状態でまっすぐ滑るためには、エッジを立てないようにして滑らなくてはいけないことに気付くはずです。

(エッジを立てないとは、ボードを傾けずに滑走面全体を雪面に付けるようにして滑ることです)

そして、自分が止まる時には、ボードを少し傾けてかかと側のエッジを雪面に食い込ませているのに、子供はエッジを食い込ませていないという違いに気付くはずです。

これに気付けば、あとは簡単です。

止まれるときと止まれないときの違いは、エッジを食い込ませていないことなので、止まれない原因はエッジを食い込ませていないことだと分かるんです。

木の葉落としで行きたい方向と反対に進んでしまう場合

二つ目の例として、木の葉落としで行きたい方向と反対に進んでしまう場合を考えてみます。

木の葉落としの場合には、「行きたい方向に体重を乗せると、そっちに進めるよ」とか「行きたい方向に手を伸ばすようにすると、そっちに進めるよ」などと教える方が多いです。

ほとんどの子供は、それで行きたい方向に進めるようになるのですが、なぜか反対に進んでしまう子供もいるのです。

行きたい方向に体重を乗せたり手を伸ばしているのに、反対に進んでしまうと、「どうして反対に進んでしまうんだろう?」と困ってしまうんですね。

このときも子供の動きを真似してみるんです。

子供と同じように、行きたい方向に体重を乗せて、反対に進むように滑ってみるんですね。そして、きちんと進めるときと何が違うかを比べてみるのです。

そうすると、反対に進むためには、行きたい方向と反対側のエッジを寝せるようにしないと進めないことに気付くはずです。

(エッジを寝せるというのは、ボードの傾きを弱くして、エッジが食い込まないようにすることです。エッジを立てないと同じ意味です)

ちょっと解りにくいと思うので、バックサイド(かかと側のエッジを使う)木の葉落としで、右足の方向に進みたい場合を例に説明してみます。

バックサイドの木の葉落としで右足の方向に進みたい場合、右足に体重を乗せたり、右に手を伸ばしたりします。

この状態で反対方向の左に進むには、左足のつま先を下げてエッジを寝せるようにしないと進めません。

自分が行きたい方向に行くときには、反対側のエッジを寝せるようにしていませんから、違いは、行きたい方向の反対の足のエッジが寝ていることだと気付くはずです。

これに気付いたら、反対に進むのは、反対のエッジが寝ていることが原因だと分かります。

(反対側のエッジを立てないということが解りにくい場合は、こちらの記事で詳しく書いています)

私もできない人の真似をしながら原因を考えていった

以上、2つの例を挙げて、子供のできない原因を見極めるのに、子供の動きを真似をしてみることが良い方法だということを説明してきました。

文章を読んだだけでは解りにくいかもしれませんが、実際に子供ができない原因がわからないときに真似してみると、なるほどと感じて頂けると思っています。

実際、私もスノーボードインストラクターとして、たくさんのお客様にレッスンしてきました。そのなかで、出来ない原因が分からないときもあったのですが、お客様の動きをよく観察し真似してみることで、原因が分かることが何度もありました。

真似して動いてみると、本来の動きとの違いが、自分の体なので分かりやすいんですね。

なので、出来ない原因を見極めるには良い方法だと実体験から感じています。

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