スノーボードでバックサイドの横滑りが出来ない原因と解決方法

横滑りが出来ない アイキャッチ うまく出来ないとき

横滑りは簡単なはずなのに、どうしてうちの子は、なかなか出来るようにならないんだろうと悩んでいませんか?

簡単なはずの横滑りでも、ちょっとした違いで出来るようにならないというのは、実はよくあることなんです。

そのちょっとした違いを見抜いて、良いアドバイスが出来れば、バックサイドの横滑りは簡単にできるようになります。

そこで、今回は、横滑りが出来ない原因とその解決方法について書いていきます。あなたのお子さんがどうしてできないのか見極め、どのようなアドバイスをすれば良いかの参考になるはずです。

ブーツやビンディングがしっかり締まっていますか?

横滑りがうまくできない原因として、ブーツやビンディングの締め方が緩いことが考えられます。

ブーツやビンディングが緩いと、うまく体重移動ができていても、ボードに伝わらないので横滑りが出来るようになりません。

また、ブーツが、ふくらはぎやスネの部分を支えてくれるとバランスがとりやすいのですが、ブーツが緩いと支えてもらう事ができないんですね。そのため、バランスをとるのが難しくなります。

なので、横滑りの練習をするときは、親がブーツのヒモやビンディングがしっかりと締まっているか確認してあげましょう。

しっかりと締め直してから練習してみると、あっさり出来るようになったということが、意外と多いですよ。

補助をしすぎていませんか?

横滑り補助の画像

横滑りの練習を始めるときは、上の写真のように補助をしながら、横滑りの練習を始める方が多いです。実際に私も、このように補助をしながら子供に教えました。

ただ、ずっと手を繋いでいると、いつまでたっても横滑りが出来るようにならないんです。

というのは、手を繋いでいると、その手に頼ってバランスを取ろうとするため、自分のかかとでバランスを取ろうという意識が少なくなってしまうからです。繋いでいる手に頼った姿勢になってしまうんですね。

この解決策としては、「手に頼らないで、自分でバランスをとって滑ってみて」と教えることです。

そして、子供の前に手を差し出して、「転びそうになった時だけ掴んでね」と伝えて下さい。

そうすれば、自分のかかとでバランスを取らなくてはいけないという意識が強くなり、自然とかかとでバランスを取れる姿勢になります。

転びそうになった時だけ掴むようにすることで、子供は支えの手を掴んだり離したりしながら、少しずつ手を離す時間が長くなり、横滑りが出来るようになります。

滑り出したボードに体が遅れていませんか?

滑り出してすぐにお尻をついてしまう場合は、滑り出したボードに体が遅れてしまっていることが原因です。

この場合、体の軸を谷側に傾けてあげることで解決します。

私の場合、普段は「つま先を少しずつ下げて滑り出す」と教えていますが、これが原因で横滑りが出来ない場合には、「体を少しずつ谷側に傾けると滑り出す」と教え方を変えます。

つま先を下げることでも体の軸は谷側に傾くのですが、それでうまくいかないときは、直接体を谷側に傾けるようにしたほうが体が遅れにくくなるからです。

また、別の方法として、少し斜度が緩い場所で練習することも効果的です。

例えば斜度が20°の場所で練習している場合には、15°の場所で練習することにより、体が遅れにくくなるので、横滑りがやりやすくなります。

斜度が緩いとゆっくり滑り出しますし、体を谷側に傾けるのも少なくて済むからです。

ただ、注意して欲しいのが、横滑りは斜度が緩いところで練習すると、逆エッジで転びやすくなることです。必ず、「滑っている時はずっとかかとに体重を乗せたままにして、つま先には乗せないでね」と教えてあげてください。

膝を曲げすぎていませんか?

スノーボードは膝を曲げるのが基本ですが、曲げ過ぎも良くありません。

特に、横滑りの場合は、曲げすぎは出来ない原因になります。というのは、膝を曲げすぎるとつま先を持ち上げにくくなるので、かかとに体重を乗せてバランスを取ることが難しくなるからです。

これは、試してもらえれば解りやすいです。試しに棒立ちで壁に寄りかかり、つま先を持ち上げてかかとに体重を載せてみてください。

次に膝を90°位曲げたスクワットのような姿勢で壁に寄りかかり、つま先を持ち上げてください。このとき、棒立ちのときに比べてつま先が持ち上げにくくなり、つま先を持ち上げられる角度も少なくなるはずです。

つま先を持ち上げにくいということは、ボードの角度を調整しにくいということになります。

ボードの角度を変えることで、ブレーキ具合を調整しながら滑っていくのが横滑りです。ですから、膝を曲げすぎてつま先が動かしにくいと、上手く出来ないんです。

この場合は、膝を伸ばすように教えてあげましょう。

どのくらい伸ばすかというと、膝を伸ばした状態から、両膝がブーツの真上に来るようにガニ股にします。そうすると自然と膝が少し曲がります。曲げ具合はそれで十分なので、その姿勢で滑るように伝えましょう。

内股になっていませんか?

膝が内股になって、X脚のような状態になっている場合も、横滑りが上手く出来ません。

内股になると、かかとでバランスを取るのが難しくなるからです。

これも試してもらえると分かりやすいです。内股とガニ股で、それぞれつま先を持ち上げ、かかとに体重を乗せてみてください。

内股にするとバランスが取りにくいはずです。

なので、横滑りのときに子供が内股になっていたら、膝を開いてガニ股にするように教えてあげて下さい。

目安としては、両膝がブーツの真上に来るようにすると良いですね。

そうすると、上でも書きましたが、膝の曲げ具合も丁度良くなるので、横滑りがやりやすくなります。

以上が、子供が横滑りが出来ない原因と解決方法でした。

お子さんがどの原因で出来ないのかを見極めて、それに合ったアドバイスが出来れば、バックサイドの横滑りは出来るようになりますよ。

最後に、格安レンタルや民宿で借りた場合には、古すぎるブーツやビンディングが貸し出される事があります。

その場合、あなたがどんなに良いアドバイスをしても横滑りを覚えるのは難しいです。あまりにも古い道具が貸し出された場合には、ほかのレンタルを利用することをオススメします。

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