私は、2014-15シーズン、子供用にK2のGIRLS GROM PACKAGEという3点セットを購入しました。その感想を以前こちらの記事で書いています。
K2子供用3点セットGIRLS GROM PACKAGEの使用感
この記事で、このセットのビンディングの感想として、センタリングの調整方法に気付かなかったということを書いています。
センタリングの調整は、子供がフロントサイドの練習をする頃にはとても大切になるのに、気付かなかったんですね。
そこで、今回は、同じモデルを購入している人やこれから購入しようかと考えている方が、私と同じ失敗をしないように、センタリングの調整方法について書いていきます。
なぜセンタリングの調整方法に気付かなかったのか
GROM PACKAGEのビンディングは、ハイバックを動かすことでセンタリングを調整します。
それに対して、一般的な大人用のビンディングはハイバックが動きません。どうやって調整するかというと、ボードに固定するためのビスの位置を変えて、ビンディング全体を動かします。
私は大人用の一般的なビンディングで慣れていたため、ハイバックを動かすという発想がありませんでした。
そのため、ビスの位置を変えられないと気づいたときに「子供用のビンディングだから、そこまでしっかりと作っていないんだなあ」とセンタリングが調整できないものと思い込んでしまっていたのです。
その結果、この機能に気付かないまま、2シーズンも子供に使わせてしまいました。
私のように大人用のビンディングで慣れている場合には、勘違いして気付かないことがあるんです。
センタリングの調整方法
では、本題に入りまして、どのように調整するかを書いていきます。
まずは、ビンディングをボードに固定しているビスを外し、ビンディングを取り外してください。下の写真の黄色の矢印のビス2本です。
外して横に向けると、下の写真の状態になります。
ここから、ハイバックを倒すようにしながら黄色の矢印の方向に押し込んでいくと、ハイバックの位置を決めているパーツが出てきます。下の写真の黄色の丸の部分がハイバックの位置を決めるパーツです。
ここで、ビンディングの底面をよく見てもらうと、ブーツサイズが表示されています。下の写真の黄色い丸で囲んだ、11C・12.5C・1と書いてある部分です。
この表示に合わせて、子供のブーツサイズの場所に、位置を決めるパーツを差し込みます。例えば、子供のブーツサイズが11Cなら、下の写真の位置に差し込みます。
ここまで出来たら、あとはビンディングを2本のビスでボードに固定すれば、センタリングの調整は終了です。
ブーツサイズが表示されていない場合はどうするのか
子供のブーツサイズがビンディングに表示されている場合は、その場所に差し込めば良いのですが、表示されていない場合には、悩んでしまうかもしれません。
例えば、私が子供用に購入したブーツは12C(日本のサイズでは17.5センチ)なので、表示されていないんですね。
このような場合は、下の写真のように、ボードの縦方向から見たときに、ブーツが真ん中にくるようにセットして下さい。(写真では見やすいようにビンディングは外しています)
なぜセンタリングを調整しなくてはいけないのか
最後に、なぜこのように面倒な調整をしなくてはいけないかについて説明します。
正直な話、子供がスノーボードを始めたばかりの頃は、バックサイドだけで滑ることになるので、センタリングを調整せずブーツが偏っていてもそれほど気になりません。
ただし、フロントサイドの練習をする段階になると、センタリングが合っていないのは上達しにくくなります。
センタリングを調整せず、ブーツがかかと側に偏っている場合、つま先側のエッジに体重を乗せにくくなります。そうすると、フロントサイドで止まったり横滑りをしたりすることが難しくなるのです。
また、フロントサイドの練習の時に、つま先側のエッジに体重を乗せにくいと、逆エッジで転ぶことも多くなるので危険でもあります。
そのため、センタリングを調整してあげることが必要になるのです。