未就学児のスノーボードデビューはスクールを受講するべきか

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子供をスノーボードデビューさせるとき、「親が教えるべきではない。スクールを受講するべきだ」と思い込んでいませんか?

もちろん、スクールを受講すれば、知識と経験を持ったインストラクターが教えてくれるので間違いはありません。

ですが、私は、小学校入学前の小さな子供に限って言えば、デビューの日からスクールに入れる必要はないと考えています。

今回はその理由を、元スノーボードインストラクターがスクールの裏話を交えながらお伝えします。

未就学児のスノーボードデビューでは専門知識が必要な段階までいけない

未就学児のスノーボードデビューの場合、いきなり1日コースというのは親子ともプレッシャーになってしまうので、とりあえず半日コースを受講してみようという方が多いです。

半日コースというのは、多くのスノーボードスクールで1時間半~2時間のレッスン時間です。

そのレッスン時間中、ずっとスノーボードをしているかというとそうではありません。

というのは、子供は2時間ずっとスノーボードの練習をしていると飽きてしまうので、途中で雪遊びをしたりするんです。

また、未就学児のスノーボードデビューではリフトを使えないので、歩いて登ります。そうすると、疲れてしまって休憩したりもするんです。

インストラクターの立場としても、レッスン終了後、お父さんやお母さんに子供さんをお返しするとき、ほとんど方が子供に「どうだった?」と尋ねます。

そのとき「楽しかった!またやりたい!」と子供に言ってもらえると、内心は「もっと上手くしてあげたかったなあ」と思っていても、とりあえずホッとするんです。

なので、ガツガツ練習するというわけではなく、雪遊びしたり休憩したりしながら楽しめるレッスンをするわけです。

そうすると、レッスンが2時間あっても、練習は1時間ちょっとしかできないんです。(仮に1日コースでも、練習時間は2時間半くらいになってしまいます。)

この短い時間でどのような練習ができるかといいますと、正直な話、

  • 転び方
  • 直滑降
  • 止まり方

程度で終わってしまいます。これって、それほど専門知識がなくても教えられるんですよね。

ちょっと調べて知識をつければ、親が教えることもできます。ご参考までに、私も以下のような記事を書いています。

小さな子供が怖がらずにスノーボードに慣れるための3つの方法
スノーボードデビューにはコレ!小さな子供への直滑降の教え方
子供へのスノーボードの教え方 バックサイド(かかと側)の止まり方

ですから、デビューの日には親が教えても問題ないと考えています。

これが、未就学児のスノーボードデビューでスクールを受講する必要がないと考える1つ目の理由です。

スクールのほうが滑る時間や距離が短くなってしまう

スクールのレッスンでは、プライベートレッスンを申し込まない限り、インストラクターにマンツーマンで教えてもらうことは少ないです。

平日なら可能性もありますが、休日はまず無理でしょう。

というのは、スクールの経営として考えると、プライベートではないレッスンでマンツーマンになった場合、赤字になってしまうこともあるんですね。そのため、年齢やレベルの近い子供は1つのクラスでレッスンします。

インストラクターが1人で複数の子供を教えるわけですから、順番待ちの時間があります。ですので、どうしても1人が滑れる時間と距離は短くなってしまうんです。

裏話として、「マンツーマンならもっと上達させられたのに」と思うことも何度もありました。

これが、親が教える場合には、ほとんどマンツーマンになります。両親で1人の子供に教える場合には、2人で1人の子供に教えることもできます。

実は、スクールを受講するよりも滑る時間と距離が長くなるんですね。

子供のスノーボードは、「習うよりも慣れろ」の部分も大きいですから、結果としてスクールを受講するよりも上達することだってありえます。

これが、スクールを受講する必要がないと考える2つ目の理由です。

そんなに料金をかけるのはもったいない

以上で書いてきたように、未就学児のデビューでは、それほどスクールを受講するメリットが無いんです。

その割に、子供のレッスン料って結構な金額なんですよね? 私のようなサラリーマンとしては、滑りに行くたびに出せる金額ではありません。

それなら、デビューの日ではなく、例えば、「怖がらずに直滑降が出来るようになったから、止まり方を教えたい」とか「横滑りができるようになってきたから、リフトを使って練習したい」のような段階にきたときに、その金額を使ったほうがお得です。

そのほうが、インストラクターの知識や経験がより発揮され、親が教える場合との差がはっきり出るからです。

デビューの日には、そんなにはっきりとは違いが出ません。

これが、デビューの日にスクールを受講する必要がないと考える3つ目の理由です。

ただし、金銭的に余裕があり、「子供のレッスン料なんて気にならないよ」という方で、子供もインストラクターに教えて欲しいと言っている場合には、スクールを受講するのも良いと思います。

知識と経験がありますから、上達させてくれますし、「つまらない」とか「もうやりたくない」という気持ちにはさせないはずです。

子供の笑顔を見逃すのはもったいない

自分の子供にスノーボードをさせた感想ですが、スノーボードデビューの日が親としては一番感動します。

当然ですが、最初は何にも出来ません。なので、ちょっとまっすぐ滑れるようになっただけで嬉しいんですね。

また、私の長女は、デビューの日に10mほど自分でまっすぐ滑れた時に、非常に良い笑顔を見せてくれました。その笑顔を見れて、本当に良かったと思っています。

この感動と笑顔をインストラクターに持っていかれるのはもったいないです。

気分的な問題なのですが、これが、私がデビューの日にスクールを受講する必要がないと考える4つ目の理由です。

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