4歳~6歳の子供だと、横滑りや木の葉落としがある程度できるようになった段階で悩むことが出てきます。
それは、暴走する可能性があるので補助をしないのは怖いけれど、補助をするのが難しいということです。
どういうことかと言いますと、横滑りや木の葉落としは、ブレーキをしながら滑れているうちは良いのですが、コントロールを失ってブレーキができなくなると、直滑降の状態で滑っていってしまうことがあるんです。
横滑りや木の葉落としを練習するような場所は斜度があるので、直滑降ではスピードが出すぎて危険です。
私の経験では、小学生くらいになると、暴走しそうになると危険を感じて自分から転んで止まってくれます。ですが、4歳~6歳くらいの未就学児では、どうしたらよいか分からなくなるのか、転ばずにそのまま滑り続けてしまうのです。
(実際に、私も子供が4歳の時に、止まれずに滑り続けてヒヤッとしたことがありました)
そのため、常に子供の前にいて、暴走したら受け止められるようにしたほうが安心です。
ところが、横滑りや木の葉落としがある程度できるようになると、滑るスピードは早くなりますし、右に行ったり左に行ったりするようになります。なので、常に子供の前にいて受け止める準備をしておくのが難しくなるんですよ。
このため、補助はしたいんだけど難しいということになるんですね。
そこで今回は、このような場面で使える、ロープを使った補助の仕方をご紹介します。
どのようなロープを使うか?
まず、どのようなロープを使うかですが、太さ1センチくらい長さ7メートル~10メートルのロープが使いやすいです。
素材としては、水を吸いにくく硬すぎないものが良いでしょう。
私は、ロッククライミングで使用するロープがあったので、それを使っています。価格としては高めですが、とても使いやすく気に入っています。
これは登山用品店で、切り売りしてもらいました。
どのようにしてロープをつけるのか
子供の腰へのロープの付け方は、まず上の写真のように、「もやい結び」や「チチワ結び」などで輪を作ります。このとき、黄色の矢印で示した輪になっている部分の長さが、子供の腰周りのよりも長くするようにします。
目安として、黄色の矢印の長さが、1メートルくらいになります。
輪が出来たら、この2重になった輪の部分を子供の腰に回して、輪の端の部分に反対側の端を通します。
通した反対側の端を引っ張っていき、子供の腰に固定します。
このとき、輪の端の部分が、子供の腰の真ん中に来るようにすると補助がしやすいです。
このような感じで、ロープを付けてもらえば準備完了です。
ロープを使った補助の仕方
子供の腰にロープを巻きつけたら、あとは、親がそのロープを持って子供の後ろを滑っていきます。
このとき、ロープを引っ張り続けるのではなく、張らず緩めずの距離を保って滑っていくのがポイントです。暴走しそうになった時だけ引っ張るようにして、子供がブレーキをしながら滑れているときは、ロープが雪面に付かない程度に緩めておくんですね。
こうすると、うまく滑れているときは子供が一人で滑れますし、いざとなったときは暴走を止める補助が出来ます。
子供も暴走する心配がないので、怖がらずに練習してくれますし、親としてもロープを持って滑るだけなので、ラクに補助ができますよ。
犬の散歩のように見えるらしく、ちょっと見栄えは悪いのですが、安心して木の葉落としの練習ができるのでオススメの方法です。