今シーズンの初滑り、子供のスノーボードにワックスをするのを忘れて滑りに行ってしまいました。
私は以前、子供用のスノーボードにワックスは必要なのか?のような記事も書いているので、子供のスノーボードにもワックスは必要だというのは知っています。なので、今までは毎回ワックスをしていました。
それなのに今回、ワックスをするのも持って行くのも忘れてしまったのです。
ただ、忘れたことで、ワックスをしている時としていない時との違いを痛感し、改めて、初心者の子供にこそワックスは必要だと確信できました。
今回は、どのような違いを感じて、初心者の子供にこそワックスが必要だと思ったかについて書いていきます。
ワックスをしていなかったので超緩斜面で止まる練習が出来なかった
ワックスを持っていくのも忘れたので、現地で買うことも考えましたが、「家にあるしもったいない」と思い、とりあえずそのまま滑ることにしました。
最初は、「滑り方を忘れた!」と子供が言っていたので、超緩斜面で止まる練習から始めることにしたんです。
(ここでいう超緩斜面とは、ボードを直滑降の状態にしたときに滑り出すか出さないかくらいの、ほとんど平らな場所です)
ですが、ワックスを忘れたボードは、そのような超緩斜面では止まってしまい滑り出すことが出来ませんでした。
仕方ないので、私が後ろから押して勢いをつけたのですが、止まる動作に入る前に、ボードが滑らないので止まってしまうのです。
そのため、このくらいの斜度なら怖くないだろうと考えていた場所では、止まる練習が出来なかったのです。
また、少しだけ斜度を上げてみても、止まることはなくなりましたが、子供はボードを上手く横に向けられずにいました。
私は元スノーボードインストラクターですので、その原因が、子供のボード操作が悪いのではなく、ボードが滑らないことが原因だと気が付きました。
これを解決するには、もっと斜度のあるところで練習するか、ワックスを買うしかなかったのですが、これ以上斜度のあるところでは子供が怖がるかもしれないと思いました。
なので、「無駄な出費だ」と思いましたが、諦めてスキー場の売店でワックスを買うことにしたのです。
滑りの違いが露骨に現れた
ワックスする前が、昨シーズン滑ったまま放置していた状態だったので、ワックスの効果は露骨に出ました。
止まってしまっていた超緩斜面で、止まらなくなったのです。
また、ボードの滑りが良くなったので、抵抗なく曲がるようになり、止まり方の復習もスムーズにいきました。そのおかげで、子供はあっさりと止まり方を思い出しました。
加えて、超緩斜面で練習ができるようになったので、昨シーズン少しだけやっていたターンの練習もすることが出来ました。
ワックスを買わなければターンの練習が出来なかったので、無駄な出費でしたが、ワックスを買って良かったと思っています。
超緩斜面で大きな違いが出る
以上書いてきたように、ワックスを忘れたことで、同じ日の同じ雪質でワックスの有無による違いを体験しました。
正直な話、横滑りをするくらいの斜度のところでは、雪質が悪くない限り、ワックスによる滑りの違いはほとんど感じません。おそらく、プロレベルの方でなければ、ワックスをしていなくても不満は感じないでしょう。
ですが、今回の体験のように、緩斜面では違いを感じます。
特にボードを縦に(直滑降の状態に)したときに、滑り出すか出さないかくらいの超緩斜面ですと、その違いを強く感じるんです。
超緩斜面の場合、ワックスをしていれば滑り出しますが、ワックスをしていないと滑り出さないくらいの違いがあるんですね。
初心者の子供は超緩斜面で練習したい
初心者の子供は、ワックスの違いを感じるような緩斜面から練習したほうが良いです。
話が逸れすぎるので、ここでは詳しくは書きませんが、斜度のないところの方が、当然ですが怖くないです。そして、斜度のないところのほうが、怖くないので、止まり方やターンを習得しやすくなるんです。
ですが、ワックスをしていないボードだと、今回の体験のように、超緩斜面では練習が出来ません。
そのことから、初心者の子供にこそ、ワックスは絶対に必要だと確信しました。
もしも、「ワックスをしたら、スピードが出るので子供が怖がるのではないか?」と考えている方は逆です。滑らないボードの方が斜度を上げないと練習ができないので、子供は怖いと感じます。
なので、子供のスノーボードには是非ワックスをしてあげて下さい。