小5の女の子の初めてのスノーボード!どんな順序で教えたか

教えた順序 アイキャッチ 教え方

先日、小学校5年生の女の子に、半日ですがスノーボードを教える機会がありました。

その成果として、半日でバックサイドの木の葉落としまで出来るようになったんです。

半日といっても、実質1時間半ほどしか教えられなかったので、かなりのスピードで上達したと感じています。

もちろん、教えた子の飲み込みの早さが、上達の大きな要因です。

ですが、自分で言うのもなんですが、無駄なく教えられたのではないか?とも思っているんです。

そこで今回は、この日、どのような順序で教えたかについて書いていきます。

ちなみにこれは、私がスノーボードインストラクターとしてレッスンをしていたときの順序と、ほとんど一緒です。

教えた順序

では、本題に入りまして、どのような順序で教えていったか書いていきます。

  1. 基本姿勢
  2. 体重移動の仕方
  3. ゲレンデマナー
  4. 直滑降
  5. スケーティング
  6. 止まり方
  7. 横滑り
  8. 木の葉落とし
  9. リフトの乗り降り

当日は、このような順序で教えていきました。

以下で、どうしてこの順序にしたのかを説明します。

基本姿勢

まず始めに教えたのは、基本姿勢です。

スノーボードはどういう姿勢で滑るのかを教えないと、どんな姿勢で滑るか分かりませんよね?

なので、最初に基本姿勢を教えました。

ポイントとして、これはゲレンデではなくレストハウスで教えています。

その理由ですが、基本姿勢など、ゲレンデ以外の場所でも教えられることは、ゲレンデ以外で教えた方が覚えやすいからです。

ゲレンデでやると、どうしてもテンションが上がってしまったり、他の人の滑りが気になったりして、頭に入りにくいんですね。

その点、レストハウスなどでは、落ち着いて聞いてくれるんです。

体重移動の仕方

次に、基本姿勢からどのように体重を移動すれば、ボードを操作出来るかを教えました。

具体的には、

かかと側で止まるには、どのように体重移動をすれば良いか。つま先側で止まるには、どのように体重移動すれば良いかを教えました。

そして、実際に体重移動をしてもらい、悪いところを修正しました。

私の経験上、止まる練習のときに体重移動の仕方を教えるよりも、事前に教えていた方が、止まる練習の成功率が高いんです。

また、体重移動も、レストハウスで教えたほうが落ち着いて聞いてくれるので、覚えやすいと考えました。

ですので、体重移動の仕方を基本姿勢の次に教えました。

ゲレンデマナー

ここまで教えてから、ゲレンデに移動しました。

その移動中に、ゲレンデマナーを教えました。

私には、初心者にスノーボードを教えるとき、「ボードを流さない」という、スノーボーダーとしての最低限のマナーは教えておきたいというこだわりがあります。

「ボードを流さない」ことについて、詳しくは「ゲレンデマナー」これだけは気をつけて欲しいことの記事で書いています。

なので、技術とは関係ないことですが、ゲレンデマナーも教えました。

移動中に教えたのは、時間短縮のためです。

ほとんど平らな場所で直滑降

(本当はここで転び方を教える予定でしたが忘れました。で、止まり方の途中で教えてしまいました。滑り始めると転ぶリスクがあるので、転び方を先に教えることをオススメします)

ゲレンデに着いてからは、直滑降の練習からスタートしました。

直滑降といっても、4~5メートル滑ったら自然と止まってしまう場所を選んで、ただ、まっすぐ滑っただけです。

ゲレンデに着いて、この練習から始めたのには、理由が2つあります。

ひとつ目は、練習の最初は、スノーボードで滑ることの楽しさを体験してもらいたいということです。

最初に、止まり方やスケーティングをやると、失敗することもあります。

直滑降なら、ボードに乗っているだけなので、出来ないということはありません。失敗することなく出来るので、純粋にスノーボードで滑る楽しさを味わってもらえるんです。

2つ目は、ここで直滑降の練習をしておくと、あとでやる止まり方の練習がスムーズになるということです。

というのは、初めてスノーボードで滑るときは、恐怖心から進行方向と反対に体が傾き、後ろ足に体重が乗ってしまう後傾になりがちなんです。

けれども、後傾になると、初心者は止まれなくなってしまいます。

なので、最初にほとんど平らな場所で直滑降をし、滑るのに慣れて後傾にならないようにしたいのです。

以上の2つが、最初に直滑降から始めた理由です。

回数までは覚えていませんが、4~5メートル滑るのを10回ほどやったと思います。

最初は、なにも意識せずに直滑降、4回目くらいからは、後傾にならないように意識して直滑降をしてもらいました。

このくらいやったところで、後ろに体が傾かなくなったので、次の練習に移りました。

スケーティング

直滑降のあとは、スケーティングをやりました。

スケーティングとは、スノーボードを前の足だけ付けて、歩いて進む技術です。リフトの乗り降りで使うやつですね。

今回はマンツーマンで教えていたので、半日でもリフトを使えると判断して、教えることにしました。

ただ、スケーティングは疲れるので、あまり時間はかけずに、5分位歩く練習をしただけで終わっています。

ここでスケーティングをやったのは、スケーティングの練習は、エッジに体重を乗せる感覚もつかめるからです。

止まる練習の前に、ボードを付けてエッジに体重を乗せることをしておきたかったので、止まる練習の前にスケーティングをやりました。

止まり方

次に、止まり方の練習をしました。

止まる練習と横滑りの練習では、どちらを先にやるかは、教える人によって意見が分かれるところです。

ですが、私は、自分で止まれるようになると、子供も教える側も安心感があるという理由で、止まり方から教えます。

私が働いていたスノーボードスクールでも、止まり方から教えていました。

止まり方は、あっさりと出来るようになったので、フロントサイド・バックサイドともに10回程度で切り上げました。

横滑り

次に、斜面の下に体の正面を向けて滑る、バックサイドの横滑りをやりました。

止まり方と横滑りが出来るようになると、リフトに乗っても、なんとか滑って降りられるようになります。

歩いて登って練習するのは疲れますよね?なので、リフトに乗ることを意識して、ここで横滑りを教えました。

最初は、補助をしながら滑る感覚をつかんでもらい、15メートルほどしてから手を離しました。

その後、10メートルほどで、補助なしでもブレーキをしながら滑る感覚をつかめてきました。

木の葉落とし

横滑りの感覚がつかめてきたので、次に、木の葉落としを教えました。

横滑りは急斜面でもスピードをコントロールして滑れますが、進む方向を決めれません。

そこで、次にやったのが、スピードをコントロールしながら行きたい方向に行けるようになる、木の葉落としです。

木の葉落としは、横滑りが出来ていると、そこから体重移動するだけなのですぐに出来るようになる人が多いです。

なので、横滑りが安定してきたなと感じたら、教えても大丈夫だと考えています。

リフトの乗り降り

止まり方・横滑り・木の葉落としが出来るようになったので、リフトを使うことにしました。

リフトを使うにあたって、リフトの乗り方・降り方の説明をしました。

ただ、最初は補助なしで降ろすのは怖かったので、少し支えながら降りました。

リフトを降りたあとは、急斜面では、横滑りと木の葉落とし。緩斜面では、止まり方の復習をしました。

以上が、この日に教えた順序になります。実際に、スノーボードインストラクターとしてもやっていた手順ですので、参考になるのではないでしょうか?

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